ひとりひとりの2020に出会う。

2020年という、日本にとって特別な1年に向けて
スポーツを通じた絆を、
競技を支える人たちのドラマを、
世界に誇る日本の文化や芸術を、
誰もが参加できる社会貢献のあり方を、
さまざまな視点で切り取り、伝えていく。
ここでの出会いと発見を、
ひとりひとりが日本の未来を考えるきっかけに。
それが、“みんなの2020”です。

東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで

2017.09.24

いつか、もう一度、オリンピック競技に!

日本のお家芸・柔道が正式競技になったのは1964年の東京大会。しかし、次のメキシコ大会では正式競技からはずれ、復活したのは1972年のミュンヘン大会でした。日本のメダル獲得が期待される野球やソフトボールも東京2020で復活する競技です。正式採用を目指す競技と復活を目指す競技を集めました。

20世紀初めの人気スポーツ綱引き。カムバックなるか!?

小学校の運動会などで今も見かける綱引き。この綱引きが、オリンピック競技だったことをご存知ですか? 綱引きは、1900年パリ大会から1920年アントワープ大会まで観客を大いに沸かせた競技でした。当時の強豪国はスウェーデン、イギリス、アメリカ。しかし、オリンピック全体の競技数と競技者数が増えすぎたこと、綱引き競技で審判の判定をめぐり問題が起きていたこと、統括する国際組織がなかったことなどから、アントワープ大会を最後に正式競技からはずされてしまいました。

写真提供:世界綱引連盟、日本綱引連盟

それから約100年、日本綱引連盟は、2020年東京大会に向けて正式競技に立候補しました。しかし、落選。日本綱引連盟専務の山田一夫さんは「署名人数がやや少なかったのと、若者の競技人口が減少していることなどが理由だと思います」と話します。実際、日本で綱引きが盛んだったのは、今より子どもの数が多く、学校の運動会などで綱引きがおなじみだった25〜30年前。選手の多くはその頃に競技を始めた人で、若者は少ないのだそうです。

2002年、国際綱引連盟のIOC加盟が承認されました。日本綱引連盟の選手も4年に一度開催するワールドゲームズ(世界大会)に出場しています。綱引きが再びオリンピックの正式競技となり、日本の選手が観客を熱狂させる日も遠くないのかも知れません。
「2024年パリ大会でも正式競技の要望を出します。特に高校生から20歳くらいの若者へのアピールが必要ですね」(山田さん)

112年ぶりに復活! リオ大会からゴルフが正式競技に

前回のリオ大会から、ゴルフが正式競技にカムバック! 1904年セントルイス大会以来、実に112年のブランクを乗り越えての復活でした。

「セントルイス大会の後にゴルフが取り止めになったのは、ゴルフ人口が少なかったせいだと思います。当時はイギリスやアメリカなど、一部の国でしかプレイされていませんでしたから」(日本ゴルフ協会専務理事/オリンピック・ゴルフ競技対策本部副本部長 山中博史さん)

ゴルフが世界中に広まるにつれ、世界のゴルフ人口は急激に増加。「もう一度オリンピックの正式競技に」という気運が高まりました。そして、1996年アトランタ大会から全英ゴルフ協会を始め世界の団体がIOCに働きかけました。

IOCから示された正式競技復活への条件は、"プロも含めた世界のベストプレーヤーが出場する"。賞金のないオリンピックへのプロ選手の出場は、簡単なことではありません。

この時、一役買ったのがオーストラリア出身のグレッグ・ノーマンなどゴルフ界のスーパースターたち。アンバサダー(大使)としてゴルフ人口の増加やイメージアップに尽力しました。ゴルフを再びオリンピックの正式に導いた立役者は、ゴルフ界のレジェンドだったのです。

「前回は、ゴルフがあまり盛んでないブラジルでの大会でしたが、観客がたくさん集まり、テレビの視聴率も上々でした。次回はアメリカに次ぐゴルフ大国日本での開催だけに、各方面からの期待が高まっています」(山中さん)

柔道がルーツの格闘技、サンボが正式競技をめざす!

写真提供:国際サンボ連盟

サンボという競技をご存じでしょうか?

1930年代、ボクシングと日本の柔道を元に、ソ連で誕生した格闘技がサンボです。その後、ロシアでは国技と言われるほど普及し、学校の授業にも取り入れられるようになりました。
「サンボはいろいろな格闘技のいいところを合わせた競技です。関節技や組み手などに関するルールも柔軟で、いろいろな国の人が自国の格闘技をベースにして闘うことができます。サンボはプーチン大統領が力を入れるスポーツのひとつで、大統領は国際サンボ連盟の名誉会長でもあるんですよ」(日本サンボ連盟事務局長 森田純さん)

国際サンボ連盟は1980年モスクワ大会での正式競技をめざしましたが、採用されませんでした。モスクワ大会は西側諸国など多くの国と地域が参加をボイコットしました。サンボが正式競技に採用されなかった背景には、こうした時代的な事情があったという見方もあります。

国際サンボ連盟の加盟国は、現在、109か国(準加盟国含む)。サンボは多くの国で親しまれています。そこで、国際サンボ連盟では、オリンピック正式競技としての採用を目標に掲げ、まずは、IOCの承認団体となるべく、活動を活発化させています。

「これからは、女性の競技人口を増やしたいです。サンボが世界中に広まっている事実からすると、いつ正式競技になってもおかしくはないはず。2024年パリ大会では、ぜひ正式競技にと思っています」(森田さん)

この記事はBS1「世界はTokyoをめざす」に関連して制作したものです。
https://www.nhk.or.jp/tokyo2020/enjoy/eye/sekaimezasu.html


NHK
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