ひとりひとりの2020に出会う。

2020年という、日本にとって特別な1年に向けて
スポーツを通じた絆を、
競技を支える人たちのドラマを、
世界に誇る日本の文化や芸術を、
誰もが参加できる社会貢献のあり方を、
さまざまな視点で切り取り、伝えていく。
ここでの出会いと発見を、
ひとりひとりが日本の未来を考えるきっかけに。
それが、“みんなの2020”です。

東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで

2018.04.13

障がい者ではなく、プレーヤーとしての力量を見てほしい

リオデジャネイロ2016パラリンピックで初めて正式競技となり、東京2020パラリンピックでの開催も予定されている「パラカヌー」。東京湾の新会場を舞台とした"最高峰の大会"に、岡山県から出場を狙う選手がいる。島根県出身で、現在はパナソニック吉備で働く山田隼平さんだ。

引っ込み思案の少年時代、スポーツを通じて人と交流できた

先天的な両下肢機能障がいがあり、車いすで日常生活を送る山田さん。幼い頃からスポーツに親しんできたといい、小学校で健常者と一緒に剣道の稽古を始める。

「始める前は母も私自身も不安を抱えていたのですが、指導者の方から『とりあえずやってみなさい』と背中を押してもらいました。床にお尻をついて座り、左手で移動して右手で竹刀を振って稽古し、6年生で3級にまで昇級。メンバーとして試合に出ることもありました」

中学時代はカヌー部に所属。練習に打ち込み、健常者のメンバーと一緒に全国大会出場も果たした。高校進学後はカヌーを中断し、陸上部に入部。全国障がい者スポーツ大会100m、800mで銀メダルを獲得するなど活躍した。「幼い頃は引っ込み思案で人とコミュニケーションを取るのが苦手でしたが、スポーツを通じていろいろな人と交流できたのはよかったと思っています」と振り返る。

国内のパラスポーツを盛り上げるパラリンピアンに

高校の陸上部で活躍し、その後カヌーに復帰した

山田さんが、カヌーを再開したのは2015年のこと。知人から「東京2020パラリンピックを目指してみないか」と誘われ、本格的に練習を始める。カヌーは練習環境を探すのが難しいというが、ちょうど近くの高校にカヌー部があり、部活動に参加させてもらえることに。土日は部活、平日は仕事をしながら筋トレなどのトレーニングに励んでいる。「スポーツをするうえでパラリンピックは最高峰の大会。今回頂点を目指す機会があることに、とても刺激を受けています」と意気込む。

そんな山田さんには、目標としているパラアスリートがいる。シドニー2000パラリンピック車いす陸上競技男子800mで銀メダル、アテネ2004パラリンピック車いす陸上競技男子800mで銅メダルを獲得した廣道純さんだ。「(廣道さんは)タイムもものすごいのですが、純粋に人としてかっこいいなと思います。自分もそう思われるような選手になり、日本国内でパラスポーツを盛り上げるきっかけになりたいと思います」

障がい者ではなく、プレーヤーとして力量を見てほしい

カヌーは、自然と向き合う競技

パラカヌーは、競技専用カヌーでそれぞれの選手が直線200mのスプリントタイムを競う。カヌーを操るテクニックはもちろん、その日の波や風など"自然"を相手に白熱した戦いが繰り広げられる。1人でパドルを握り、自然と向き合う山田さんは「人ではなく、自然を相手にしているからこそ自分のスキルアップを間近で体感することができる」とその魅力を語る。

山田さんは、東京2020パラリンピックに向けてこう語る。

「障がい者スポーツは元々リハビリの成果を披露する場としての位置づけだったけれど、今ではアスリートとしての技・パフォーマンスを披露する場、つまり『エリートスポーツ』になっている。カヌーは波・風といった自然との闘いです。障がい者だからどうこうではなく、"プレーヤー"として力量を見てもらいたいですね」

▼インタビュー映像
パラカヌーでパラリンピックを目指すパナソニック社員。競技の魅力と想いを語る。

▼ビューティフルジャパン 東京2020特集
https://panasonic.jp/bj2020/special/

ビューティフルジャパン公開日:2018年03月28日


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「ビューティフルジャパン」は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向かって、この美しい国をひとつにするプロジェクト。日本全国のアスリートたちのチャレンジを応援していきます。