ひとりひとりの2020に出会う。

2020年という、日本にとって特別な1年に向けて
スポーツを通じた絆を、
競技を支える人たちのドラマを、
世界に誇る日本の文化や芸術を、
誰もが参加できる社会貢献のあり方を、
さまざまな視点で切り取り、伝えていく。
ここでの出会いと発見を、
ひとりひとりが日本の未来を考えるきっかけに。
それが、“みんなの2020”です。

東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで

2018.08.21

ぜったいに、負けたくない。東京2020パラリンピックを目指す二人のパラスイマー

愛媛県のパラスイマー岡部歩乃佳(おかべ・ほのか)さんと、中道穂香(なかみち・ほのか)さん。名前は「ほのか」、2000年生まれ、愛媛出身、さらには、障がいのクラスも同じ。何かと共通点が多い二人は、2017年12月にドバイで行われたアジアユースパラゲームズに出場したチームメイトであり、良きライバルだ。

「両親が私のこの障がいを自分自身で隠さずに生きて欲しいと思ってくれていて、スイミングに入れてくれたのがきっかけです」。岡部さんは水泳との出会いをそう振り返る。

「私たちは欠損部分とか麻痺の部分とか、一人ひとり、まったく同じ人がいません。ちょっと変わっただけでも泳ぎ方は違ってくる」。中道さんは、そこがパラ水泳のおもしろさでもあると言う。「自分なりとか自分流っていうのを泳いでいくうちに見つけなきゃいけないのが難しいところでもあるけど、魅力でもあります」

そんな二人の出会いは、小学6年生の時。パラ水泳の地区予選会でのことだった。中道さんは、当時をこう振り返る。「私よりぜんぜん速くて、『こんなに速い子、いるんだなあ』と思っていたら、名前も一緒で、出身の県も障がいのクラスも一緒ということでびっくりしたんです」

二人には、もう一つ共通するものがある。それは、「負けず嫌い」だ。岡部さんは、中道さんについて、「すごい負けず嫌いで、私が何かすると、その倍のことをする、みたいな。本当に負けず嫌いで、競技に対してもすごい真剣」だと教えてくれた。一方の中道さんも、岡部さんはちょっと天然なところがあると言いつつ、「やっぱり競技者なので負けず嫌いですし、自分が速くなるとか、強くなることに対して、真剣になれるところが、すごい素敵だなあと思います」。負けたくない思いだけでなく、相手をリスペクトする思いが、そこにはあった。

ともに背泳ぎと自由形を得意とする二人。中でも背泳ぎは特別な種目だ。出会ったころは、岡部さんのほうが速かったが、最近は実力が拮抗し、レースで勝ったり負けたりしているそう。中道さんは「(二人とも背泳ぎが)得意だからっていうのもあるけど、(私が)何回か勝っているから、そのことに関しては、すごい悔しがっていると思いますね」と話す。

「自己ベストで負けているのが、まず悔しくて。それを抜きたいという思いでした。先週の試合で1分21秒99を出したので、とりあえず自己ベストは勝っているんですけど......、怖いという思いがありますね」。 岡部さんは、悔しさと同時に、自己ベストを抜かれるかも知れない怖さも感じていたようだ。

「私のほうが0.01秒速かったんですけど......抜かれちゃいました」。涙を浮かべた中道さん。「あれだけ毎日練習して、なんで自己ベストが出ないんだろう」。悔しさを滲ませながらも「これからは自分の勝ち率が高くなるように頑張ろうと思っています」と、前向きに答えてくれた。

岡部さんも、この発言に反応。「抜かれないように頑張ります」。同じ愛媛のチームであっても、やっぱり水泳は個人競技。岡部さんの中には、「Wほのかではなく、岡部歩乃佳。私の名前は、岡部歩乃佳だっていうのは...... ちょっとあります」。負けず嫌いの一面を覗かせる。

悔しい思いをたくさんして、泳ぐことが辛くなったりしないのだろうか。岡部さんは、小学生ぐらいのころは、周りのみんなと違うことから、右腕の障がいが、とても嫌いだったと言います。でも、明るい先輩の姿を見て「別に隠さなくても良いんだ」「これが私の特長だな」と思えたんだそう。「一生(右腕を)嫌いだったのかなと思うと、(水泳をやっていて)ほんとうに良かったなと思います」

二人に今後の目標を聞いてみた。「やっぱりパラリンピックに出場して、活躍して、今まで応援してくださった皆さんを喜ばせられるような結果を出すために、これから練習を頑張っていきたいなと思います」と岡部さん。

中道さんの目標も同じだ。「東京2020パラリンピックに出場することが、一番の目標です」。中道さんは笑顔でそう語る。「特別な人生をもらったんで、特別な生き方をしたほうが楽しいかなと思います」

世界が注目する特別な舞台で活躍するために。運命的なものを感じさせるライバル関係が、二人をもっと強くしていくだろう。

▼インタビュー映像
目指すはパラリンピック出場。特別な人生をもらったので、特別な生き方をしたい。

▼ビューティフルジャパン 愛媛×パラ水泳
https://panasonic.jp/bj2020/ehime/

ビューティフルジャパン公開日:2018年04月26日


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