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2020年という、日本にとって特別な1年に向けて
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ここでの出会いと発見を、
ひとりひとりが日本の未来を考えるきっかけに。
それが、“みんなの2020”です。

東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで

2021.08.08

多種多様で見どころ満載! 東京2020パラリンピックの聖火リレー

東京2020オリンピック閉幕から4日後の8月12日、パラリンピックの聖火リレーがはじまる。パラリンピックの聖火リレーは、ギリシャ・オリンピアの太陽光で採火された炎をつなぐオリンピックの聖火リレーとは違い、パラリンピック発祥の地であるイギリスのストーク・マンデビルでの採火に加え、開催国内の複数個所で採火が行われる。
東京2020パラリンピックでは、全国47都道府県880超の市区町村にて各地の特色を活かした方法で採火されるなど、実は見どころが満載だ。今回はそんなパラリンピックの聖火リレーについて紹介したい。

東京2020パラリンピック聖火リレーの3ステップ

①8/12~16|43道府県の市区町村で「採火」
各自治体が趣向を凝らした個性豊かな方法で採火を行う。採火された炎は、学校や病院、パラリンピックゆかりの地などを訪れた後、東京に向け出立する。

②8/17~20|競技開催都県での「聖火リレー」と「集火式」
競技が開催される静岡県、千葉県、埼玉県、東京都で採火と聖火リレーが行われる。
全国47都道府県で採火された炎と、ストーク・マンデビルで採火された炎が、8月20日東京・迎賓館赤坂離宮に集まり、集火式でひとつの火となりパラリンピックの聖火が誕生する。

③8/21~24|開催都市・東京での「聖火リレー」
集火式で誕生した東京2020パラリンピックの聖火が、8月24日の開会式まで東京都内を巡る。

競技開催都県のみで行われるパラリンピックの聖火リレーは、「はじめて出会う3人」がひとつのチームとなり3人1組で聖火を運ぶ予定だ。年齢、性別、国籍、障がいの有無、一人ひとりのあらゆる違いを超えて、聖火リレーをきっかけにたくさんの新しい出会いが生まれるに違いない。

聖火リレートーチの素材の一部は、東日本大震災の復興仮設住宅のアルミ建築廃材を再利用したもの。復興に向けて進む被災地の姿を聖火リレーを通して世界に伝えている©Tokyo 2020

東京2020パラリンピック聖火リレーのスケジュール

現在公表されている各都道府県のスケジュールは次の通りだ。

東京2020パラリンピック聖火リレーの見どころ5選

全国各地で行われる聖火リレーの中でも、特にユニークなものを厳選して紹介したい。

フェニックスが火を吹く!?「デジタル採火」に注目!(宮崎県・宮崎市|8月12日)
パラアスリートを始め、多くの人が描いた羽をひとつにした巨大なフェニックスの絵を制作。そのフェニックスが命を吹き込まれたかのごとく映像化され、炎を吹き出すデジタル演出により採火される。多くの人のパラリンピックへの想いをひとつにする、ユニークな演出に注目だ。

LEDキャンドルで採火タワーをつくる!(徳島県・小松島市|8月12日)
みなと高等学園の体育館で行われる採火では、応援メッセージなどが書かれたLEDキャンドルを来場者が順番に置いていき、最後にみなと高等学園の生徒が大きなLEDキャンドルを設置して「採火タワー」が完成するという。応援の気持ちがこもった採火タワーは、きっと選手の心を明るく照らしてくれることだろう。

復興への想いを込め、「3.11希望の灯り」を聖火に(岩手県・陸前高田市|8月12日)
陸前高田市の気仙大工左官伝承館にて、「3.11希望の灯り」から採火が行われる。「3.11希望の灯り」は、東日本大震災後の2011年12月に、神戸にある「1.17希望の灯り」から分灯されてつくられたモニュメントで、復興のシンボルとして火を灯し続けてきた。東日本大震災で最も大きな被害を受けた街のひとつである陸前高田市で、住民の方々の祈りが込められた火が、パラリンピック聖火の一部となる。

子どもたちがつくったロボットと一緒に採火!(新潟県・新発田市|8月15日)
新潟県新発田市の採火では、市内のロボット教室の小・中学生が製作したロボットと特別支援学校の生徒が連携し、採火を行うという。子どもたちの努力の結晶であるロボットがどのように採火を行うのか、ぜひ注目したい。

「ともに生きる社会」を目指して聖火を送り出す!(神奈川県・横浜市|8月15日)
神奈川県で注目したいのが集火・出立式。「ともに生きる社会かながわ」の実現に向け、県民総ぐるみの思いをパラリンピック聖火に込め、県内各所で採火された火を、横浜赤レンガ倉庫で大きなひとつの火にする。キャンドルナイトも実施し華やかな雰囲気で行われる集火・出立式は、パラリンピックを通して共生社会に向かう神奈川県の姿を伝えてくれるはずだ。

共生社会への架け橋としての期待が込められたパラリンピックの聖火リレー。
パラリンピックならではの多様性に富んだ「聖火リレー」にぜひ注目してみてほしい。

聖火リレー用語集

採火:聖火リレーのための火をとること。東京2020パラリンピックでは、共生社会への思いが込められた炎が各地域毎に独自の手法で誕生する。複数箇所で採火を実施する自治体は、開催都市・東京への出立前に「集火」を行い、炎を一つに統合する。

聖火ビジット:学校や病院、パラリンピックゆかりの地などへ炎が訪問するイベント。

出立(式):各道府県にて採火した炎を開催都市・東京へ送り出すこと。

聖火フェスティバル:競技開催地の4都県で行われる聖火リレーと、43道府県で行われる採火・聖火ビジット・出立の総称。

text by Parasapo
photo by Tokyo 2020,Getty Images Sport

〈この記事は、日本財団パラリンピックサポートセンター公式WEBサイト「ニュース&トピックス」に掲載されたものです。(2021/07/22公開)〉


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