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東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで

2018.09.10

東京都が取り組む「パラリンピック選手発掘プログラム」 "東京ゆかり"の選手を2020へ!

(C)東京都オリンピック・パラリンピック準備局

東京都では2015年度から、競技志向の障害者アスリートを発掘するためのプログラム、「東京都 パラリンピック選手発掘プログラム」を実施している。今年度は4回開催予定で、現在、第2回、第3回の参加者を募集している。

東京2020パラリンピック開幕まであと2年と迫り、障害者スポーツの注目度は過去に類を見ないほどに高まりを見せている。だが、日本ではまだまだ障害者がスポーツをする環境が整っているとはいえず、障害者のスポーツ実施率は健常者に比べて著しく低いのが現状だ。2011年に制定されたスポーツ基本法の前文に「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、全ての人々の権利」と明記されているように、障害の有無にかかわらずスポーツを楽しむ権利を実現していくことは、日本社会全体の課題といえるだろう。

そこで東京都では、2015年度から前出の「東京都 パラリンピック選手発掘プログラム」を実施している。東京都オリンピック・パラリンピック準備局パラリンピック部競技担当課長の大島由晋氏はその目的をこう話す。

「私たちはこのプログラムを通じて、一人でも多くの"東京ゆかり"の選手がパラリンピック大会に出場できるように、競技志向の障害者アスリートを発掘することを目的としています。プログラム当日には、さまざまな競技を体験していただいたり、運動テストを通じて自身の競技適性を見極めていただくことで、参加した方とパラリンピック競技の出会いをサポートすることをコンセプトにやっています」

(C)東京都オリンピック・パラリンピック準備局

過去3年間で11度開催し、参加人数は延べ900人を超えている。このプログラムをきっかけに、実際に国内外の競技大会に出場して優勝するアスリートも出てくるなど、着実にその成果は表れ始めている。

「これまでに、ボート、テコンドー、水泳、陸上、車いすフェンシングなどの競技で活躍している方もいらっしゃいますし、プログラムに参加したことがいいきっかけになったという声は多くいただいています。また、たとえ本格的に競技に取り組むまでに至らなかったとしても、今までなかなか一歩を踏み出すことができなかったところから、スポーツに取り組む、スポーツを楽しむきっかけにしていただけているようです」

パラリンピック競技の注目度や環境をさらに高め、スポーツとしての裾野を広げていくためには、地道にでも一人ずつ、競技を体験してもらう参加者を増やしていくことが肝要になるだろう。

「まだまだ全ての障害者の方にこのプログラムを知ってもらう機会を提供しきれていないのが現状です。例えば、一般の学校に通っている方の中にも、将来のパラリンピック選手の卵が隠れているかもしれませんが、そういう方たちの掘り起こしをしきれていません。私たち職員でも、学校の先生が集まる場へと訪ねて周知させていただいたり、発掘プログラムが行われる地域の周辺にある学校に回って呼びかけさせていただくといった活動は続けていますが、それでもまだまだ足りておらず、どうやってより多くの方々に届けていくのかが今後の課題ですね」

東京2020は、誰かがつくってくれるものではなく、みんなでつくり上げていくものだ。障害者がスポーツに取り組む環境を整え、障害の有無にかかわらずスポーツを楽しめる社会をつくり上げていくこともまた同様だ。一人でも多くの人が、このプログラムの存在と意義を、「他人任せ」ではなく「自分ごと」として広めていくことも、その一つの道筋になるのではないだろうか。

2018年度の発掘プログラムは、9月30日(日)、11月4日(日)、12月1日(土)、来年2月3日(日)に開催される予定だ。開催日によってコンセプトはそれぞれプール競技重点回、アリーナ競技重点回、トラック競技重点回、測定中心回と設定されており、現在、11月と12月の回の参加者を募集している。(詳細は「東京都 パラリンピック選手発掘プログラム」ホームページ参照)

「東京都 パラリンピック選手発掘プログラム」ホームページ


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