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東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで

2018.10.25

東京2020では海外ゲストを我が家に 「埼玉県版ホームステイ(仮称)」募集の意図

ブラジルからの留学生受け入れ(写真提供:公益財団法人埼玉県国際交流協会)

埼玉県は、東京2020オリンピック・パラリンピックに出場する海外選手の家族、および大会関係者をゲストとして迎える「埼玉県版ホームステイ(仮称)」を実施する。現在、ゲストを受け入れるホストファミリーを募集している。

2年後に迫った東京2020オリンピック・パラリンピック。前回リオデジャネイロ大会では206の国・地域から1万5000人以上もの選手が参加しており、東京2020大会でも非常に多くの選手が来日するものとみられている。

そこで埼玉県では、選手の家族や大会関係者をゲストとして受け入れ、一緒に選手を応援したり、県内の見どころを紹介したりすることなどを通じて交流を深める「埼玉県版ホームステイ(仮称)」を実施することになった。埼玉県オリンピック・パラリンピック課キャンプ・宿泊担当の笹次美穂氏はこう話す。

「今回のホームステイ事業を始める背景にあったのは、海外選手のご家族の宿泊対策でした。選手の出場が決まるのは、場合によっては大会直前になることもあるでしょうから、そこから選手のご家族が日本の宿泊施設を手配するのはなかなか難しいのではないかと考えたのです」

オリンピック期間中、観戦目的の訪日外国人数は20万~40万人にも及ぶと推計されており(日本政策投資銀行「東京オリンピック期間中と期間後の全国のホテル需給環境を考える」より引用)、さらには宿泊を要する日本人観戦者も数多くいる。宿泊代の高騰や言語の問題などもあり、大会直前になって空室のある宿泊施設を探すことは決して容易ではないだろう。

「せっかく東京2020オリンピック・パラリンピックがやって来ますので、海外ゲストの宿泊対策としてだけでなく、埼玉県民の方々にもホームステイをきっかけに国際交流をしていただくことを期待しています」

ホストファミリーは、東京2020オリンピック・パラリンピックに出場する選手の家族、または大会関係者をゲストとして迎え入れることになる。2020年7月20日(月)から9月11日(金)までのうち、1家庭1回当たりのゲスト受入人数は1~3人、宿泊数は1~3泊となることが予定されている。

「ホストファミリーになるに当たり、どんな人を迎え入れることになるのだろうと不安に思う方もいると思います。県の方で各国のオリンピック委員会や競技団体を通じて海外ゲストの方を募集し、身元がしっかりと保証されている人をホストファミリーに紹介するという手順を考えています。またホストファミリーを対象に、ホームステイに関する知識や海外ゲストを受け入れるに当たっての心構えを学ぶ基礎的な研修会や、食事(ハラル対応など)や言語の問題に関するテーマ別研修会も開催しますので、これまでホームステイの経験がまったくないという方にも安心して応募していただけるように考えています」

これまでにも埼玉県では、本事業の運営を委託している公益財団法人埼玉県国際交流協会が、県内の外国人留学生を対象に1泊2日のホームステイ先を紹介するワンナイトステイという活動を続けてきた。長きにわたり蓄積されてきたノウハウや経験談を研修会で共有したり、情報交換や相談ができるネットワークづくりも支援していくという。

過去ホームステイの様子(写真提供:公益財団法人埼玉県国際交流協会)

「ホストファミリーにはホームステイ期間中、選手の応援などを通じてゲストと交流を深めるほか、埼玉の食・文化・観光名所などを積極的に紹介していってほしい」と笹次氏は話す。

「今回のホームステイ事業は、ホストファミリー、海外ゲストの双方にとって、東京2020オリンピック・パラリンピック後にも続いていく絆、国際交流のきっかけにしてほしいと考えています。それと同時に、一人でも多くの海外ゲストの方に"埼玉県のファン"になっていただき、大会後もまた埼玉県に足を運んでもらえるような関係を築いていくことができればと考えています」

ゲストとの過ごし方としては、例えば、「一緒に家庭料理を作る」、「地元の商店で一緒に買い物をする」、「地元の夏祭りやイベント(盆踊り、花火大会など)を一緒に楽しむ」、「着物の着付けや茶道などの日本文化を体験する」、「埼玉の観光名所を巡る」、「埼玉のグルメを味わう」といったことが考えられるだろう。

「埼玉県にお住いの方々に東京2020オリンピック・パラリンピックに参加するきっかけをさまざまな形でつくっていきたいと考えている中で、今回のホームステイ事業もその一つになります。ホストファミリーの経験者の方々からは『海外ゲストを受け入れるたびに新しい発見がある』、『人生を豊かにしてくれる』という話を聞いていますし、埼玉県を世界中の方々にPRしていくご協力をいただければうれしい限りです」

東京2020オリンピック・パラリンピックへの参加の仕方はさまざまだ。オリンピック・パラリンピックほどのビッグイベントが我が街にやって来ること自体、めったにあることではない。せっかくならこの機会を"自分事"として捉え、自分の人生に活かしながら、存分に楽しんでみるのはいかがだろうか。


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