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東京2020オリンピック・パラリンピック開催まで

2019.06.28

日本フェンシング協会と協定を結んだ渋谷区は「応援」でオリンピック・パラリンピックを盛り上げる

提供:渋谷区

日本の若者文化の発信地として世界的に有名な渋谷区と、次々と新しい施策を打ち出す公益社団法人日本フェンシング協会が、3月、相互協力に関する協定を結んだ。「クリエイティブが集まる街」(太田雄貴 日本フェンシング協会会長)とフェンシングが生み出す相乗効果とは? 渋谷区の担当者に話を聞いた。

なぜ渋谷区は日本フェンシング協会とタッグを組んだのか?

「渋谷区の基本構想のなかに『できるかぎり多様な種類のスポーツを受け入れ、応援する街を目指します』という一文があるんですね」

渋谷区経営企画課の今井桐衣氏は、渋谷区と日本フェンシング協会の相互協定締結の背景には、2016年10月に策定された、「渋谷区の20年後のビジョン」を示す渋谷区基本構想があると言う。

「(長谷部健)区長が日本フェンシング協会の会長である太田雄貴さんとお会いする機会があり、『ちがいを ちからに 変える街。渋谷区』という基本構想で掲げる未来像に共感いただき、日本フェンシング協会の改革と通じるところが多かったとも聞いています」

太田会長自身も渋谷区在住ということで、「渋谷✕フェンシング」で何かを生み出せないかという話になった。

「渋谷区はそれほど面積が大きな区ではないので、基本構想のスポーツ分野では、渋谷区全体を『15平方キロメートルの運動場』と捉え、日常的な運動やスポーツを盛り上げていこうとうたっているんです」

太田会長の渋谷区への共感、渋谷区の目指す未来のビジョン。今回の相互協定は、スポーツに対する考え方が合致した結果、結ばれた。

観戦の仕方、応援の仕方を知っていればもっと楽しめる!

もう一つ、渋谷区が東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で、オリンピック2競技、パラリンピック3競技の会場となることも、今回の相互協定締結の大きな理由だ。

渋谷区オリンピック・パラリンピック推進課の岩田有紀氏は区の取り組みについてこう語る。

「大きいのは『応援する』という部分ですよね。渋谷区では東京2020大会の開催に向けて、『応援する』というスポーツの楽しみ方を区民の皆さんに広げていきたいと考えています。日本人はやはり他の国に比べるとシャイなところもあって、競技を知らないとどう盛り上がっていいのかわからない、という声を耳にしました。渋谷区としても、さまざまな競技の観戦と体験会などを組み合わせた『リアル観戦事業』などを行っていますが、日本フェンシング協会さんの力をお借りしながら、応援の仕方、盛り上がり方、選手を盛り立てるようなムードづくりを醸成していければと思っています」

渋谷区と日本フェンシング協会では、区内の小中学校でフェンシングの体験会を行う予定だという。特徴的なのは、フェンシング教室的なイベントではなく、日本代表クラスの選手たちによる実演を、子どもたちが生で目の前で観戦し、応援するということだ。

「フェンシングを生で見たことのある子どもはおそらく少ないと思いますので、一流選手の迫力のあるプレーを見て、そのすごさを実感してもらえればと思っています。子どもたちの代表との対戦もあり、とても楽しみです。そして、応援してみることで競技に触れ、スポーツを応援する楽しさや喜びを見つけてもらえればと思っています」

一流選手の技に触れた子どもたちが自宅に帰り、両親にその話をする。興味を持った子どもたちを中心にスポーツへの興味の輪が広がっていく。フェンシングの会場は渋谷区外だが、東京2020大会開催期間中だけでなく、今日から、そして2020年後も継続的にスポーツに親しむための施策として、日本フェンシング協会とのコラボレーションが実現した。

「15平方キロメートルの運動場」でスポーツを「する」「見る」「支える」「つながる」

「渋谷区では、基本構想に基づき、『渋谷区スポーツ推進計画』というものも策定しています」

渋谷区教育委員会、生涯学習・スポーツ振興部スポーツ振興課の岡田英悟氏は、この取り組みが区民のスポーツに対する意識を高めていくことに期待を込める。

「先ほども『応援する』という話が出ましたが、渋谷区では『する』『見る』『支える』『つながる』の四つの観点で整理し、区民の皆さんにスポーツを身近に感じていただけることを目指しています。応援は『見る』『支える』に加え、『つながる』ということにも通じているように、『する』に関しても、それぞれ別々にあるのではなく、連動することで、渋谷区スポーツ推進計画が動き出すと考えています」

フェンシングは、他の競技と比較して広大な土地や特別な施設を必要としないことも「15平方キロメートルの運動場」にとっては、好条件といえる。

世界に名だたるファッションの街であり、IT企業が集中するビジネスの街でもある渋谷区の多様性と、日本フェンシング協会の先進性。

「この協定をきっかけに、渋谷区でいろんなスポーツがアクティブに盛り上がることに期待している」

協定締結の会見で長谷部区長が語ったように、渋谷区と日本フェンシング協会のシナジー、これからの取り組みにさらなる期待がかかる。


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